キャンセルするけどいいのか?ホントにいいのか?
「頭がひっかかったね」
Your head is stuck.
(ユア ヘッディ スタック)
stuck は stick(スティック)の過去分詞で、ここでは形容詞のように 使われています。
()
(〇〇〇)
stick というと皆さんはまず何を想像されるでしょう。杖でしょうか。野菜スティックで しょうか。ドラムのばちでしょうか。いずれにせよ、stick は名詞では だいたい細長い棒状のものをいいますよね。
「棒を振り回さないで」
Don't wave the stick around.
公園で木の枝を拾ってブンブン振り回す息子にはこう言います。
branch・twig
ちょっと脱線しますが、木の枝というと branch を想像する方もいらっ しゃるでしょうか? branch を振り回すといったら大変です。 小枝を表す twig という単語もあり、これは使えそうですが、twig は 振り回してもさほど害がないような軽い小枝という感じです。よって 「棒を振り回さないで」にはやはり stick がピッタリくるように思い ます。
stick を動詞に
さて、次に stick を動詞にした場合について考えてみましょう。これ は「細長い棒」からも想像できるように、おもに「刺す」という意味に なります。
「それフォークで刺して」
Stick it with your fork.
「傘そこに刺して(入れて)」
Stick your umbrella in there.
stick を形容詞に
次に stick を形容詞にした場合ですが、こちらは「ベタベタくっつく」 という意味になります。
「(納豆、ご飯、甘いもの、糊などが)ベタベタする~」
It's sticky.(イッツ スティッキー)
学生時代、「え~っと、stick は『刺す』と『くっつける』か。
冒頭の表現も、stick が受け身の形になって「刺さる、それ以上進まな くなる、ひっかかって動かなくなる」という意味になっています。頭が シャツの襟のところで立ち往生しているわけです。
「シャツ脱ごうね」
Let's take off your shirt.
「あら、頭がひっかかっちゃった」
Oh, your head is stuck.
子「ママ、電車がつっかえた~
Mommy, the train's stuck!
息子はときどき電池で動く電車で遊びます。散らかった部屋で遊んでい るため、すぐ別のおもちゃにぶつかって前に進めなくなってしまいます。 そんな時は、
親「そのおもちゃどけたら?」
Why don't you move the toy?
我が家では、私たちより2歳の息子の方がこの It's stuck! を上手に 使いこなしています。靴のままズポンをはこうとして足がひっかかった とき、重ねたコップが外れないとき、穴をビー玉が通っていかないとき などなど、自分で新たな状況を見つけては使っています。
「ママ~、何か指に刺さった!」
Mommy, something's stuck in my finger.
指にとげが刺さったときは、
うちの引き出しは重く、思いっきり引っ張らないと開かないのですが、
「この引き出し、開けにくい~っ」
This drawer sticks.
stick に out をプラスすると
また、stick に out をプラスすると「外に向かって突き出す」という ような意味になります。
車の窓から身をのり出そうとする息子には、 「窓から顔出さないで(頭を突き出さないで)」
Don't stick your head out the window.
赤ちゃんと見つめあって遊ぶときは、 「べろ出せる?」
Can you stick your tongue out?
「そこに棒を突っ込まないで」
Don't stick the stick in there.